物言わぬ能登半島地震の証言者・・・文化財レスキュー

この二つが何かわかる人がいたら100円やってもよいw

どちらも能登の農具で、ピストルみたいな物体は豆を植える時の「豆差し棒」

通常の豆差し棒は金属キャップは巻かれていないL字形の木の棒だが、使用者は野鍛冶に巻いてもらったのだろう。粘っこい能登の土と付き合ってきた苦闘を物語る品。

縄を巻いた棒は代掻き前に畔を敲き締める「畔たたき棒」

丁寧にロープを巻いてある畔たたき棒は、能登の土にむきあってきた農民の誠実さが伝わってくる文化財とわたしは考える。

能登半島地震のボランティアで災害関連ゴミとして処分を依頼された農具を、骨董品のような価値はないが貴重な民具だからと、被災者の了承をえて文化財レスキューのつもりで預かっていたが、普通のボランティアなら躊躇なく捨てただろう。

「輪島漆器義援金プロジェクト」をはじめた時など、「頼まれたことだけ素直にやるのがボランティア!」と、説教を垂れた古株ボランティアがいた。

余計なお世話だし、わたし個人への批判なら看過できても、各地で売ってくれている仲間や、応援してくれていたマスコミまでも侮辱されたので、長いつきあいでも許しがたく絶交した。

輪島漆器も骨董的な価値はないが、庶民に愛され続けてきた「用の美」の民具が、被災した能登の人々の象徴に思え、そのモノガタリを多くの人に知ってもらいたい一心ではじめた。

震災1年目は能登の博物館は軒並み被害をうけていたし、職員も被災していたであろうから、歴史的遺物・書画骨董・美術工芸品のレスキューだけで手一杯だったが、2年目になって能登の博物館も復旧したので寄贈できることになり、来週の能登行きでミッション完了だ。

自宅に保管している漆器も、来年中には片付く見込み。

各地で販売ボランティアをしている仲間たちと、担当してもらっている漆器の持ち主の被災者が交流していると、心温まる報告も聞いている。

わたしも少しづつ肩の荷がおりて平穏な日常が戻りつつあるが、2年も非日常の日々を過ごしていたら、日常の過ごし方を忘れちゃったw。

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投稿者プロフィール

縄文人見習い
縄文人見習い
ヒスイの故郷、糸魚川市のヒスイ職人です。
縄文、ヒスイ、ヌナカワ姫の探偵ごっこをメインにした情報発信と、五千年前にヒスイが青森まで運ばれた「海のヒスイ・ロード」を検証実験する「日本海縄文カヌープロジェクト」や、市内ガイド、各種イベントの講師やコーディネーターをしています。

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