糸魚川の子供がビビった映画・・・映画「日本沈没」

コロナがパンデミックの時に、心配で眠れない子供がいたと聞くが、わたしが小学3年の時は映画「日本沈没」が大ヒットして、「ノストラダムスの大予言」なども相次いで公開されたので、怖くて眠れない同級生がいたらしい。

「日本沈没」で日本列島が真っ二つになる場所が、フォッサマグナ呼ばれる「糸魚川・静岡構造線」なので、わたしの地元の糸魚川市では不安に思う子供が多かったようだ。

わたしも「一億の民族を乗せ、ああ、日本が沈んでいく」という淡々としたキャッチフレーズにビビッたが、それならばとサバイバル入門、忍者入門、原始技術入門といった類いの本を読み漁っては実験するようになり、今でも同じことやってるw

「日本沈没」は2020年のリメイク版より、黒澤組だった橋本忍が脚本を書き、森谷司朗が監督した1973年版の方が、断然にリアリティがあって人間ドラマも深い。

異常な地殻変動から日本は沈没すると予測するのが、小林桂樹演じる田所博士。田所という名前を聞くと本作を思い出すようになったなぁ。

緊迫感あふれる本作にあって、原作者の小松左京や、地球物理学者の竹内均もちょこっと出てくるのが、息抜きのサービスショット。

引退した政財界の大物らしい老人が、日本政府の対策方針を検討させるために民族学者や歴史学者たちを集めて出した結論は、「何もしなくていい」だった。

それを聴いた時の総理大臣役の丹波哲郎が演じる深い芝居ったらないネ。下手な役者なら目を剥いて驚く芝居を、「何もしなくていい・・・」と、涙をにじませて静かに復唱するのだ。

わたしがいちばん怖かったのは、鳥取の境港から漁船で朝鮮半島に逃げようとした集団が、沖で目前に迫った大津波を唖然と見入る場面で、なんども夢に見た。

ジャズピアニストの山下洋輔さんなどは、子供にせがまれて予備知識なく本作を観に行って、当時は仮面ライダーで人気者になっていた藤岡弘が、いつ変身して助けるのかと最後まで思って観ていたとエッセイに書いているw

世界中の活火山の10%、マグニチュード6以上の大地震が日本列島に集中しており、3.11以降に地震の活動期に入ったと警鐘をならす学者もいるし、気象災害も顕著になってきた昨今、自然災害を「正しく怖がる」ためにオススメしたい映画。

ちょっとだけ安心できる情報!

本作で地学に興味をもち、地質学の大学教授になった幼なじみに聞いたら、将来的に日本が海没する可能性はあっても、映画みたいにいきなり沈没するようなことはなく、何万年もかけた沈没だろうから、自分たちが生きている間くらいは心配ないのだそう。

それでも阿蘇山のような巨大カルデラができる大噴火は、日本列島では7,000年ごとに繰り返されていて、前回は鹿児島の海底火山が爆発して、西日本の縄文集落が壊滅状態になった「鬼海カルデラ噴火」の7,300年前だから、地震と噴火には用心しましょうねぇ。

投稿者プロフィール

縄文人見習い
縄文人見習い
ヒスイの故郷、糸魚川市のヒスイ職人です。
縄文、ヒスイ、ヌナカワ姫の探偵ごっこをメインにした情報発信と、五千年前にヒスイが青森まで運ばれた「海のヒスイ・ロード」を検証実験する「日本海縄文カヌープロジェクト」や、市内ガイド、各種イベントの講師やコーディネーターをしています。

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