「海のヒスイロード」…男鹿半島の先祖の足跡。
男鹿半島に到着。
男鹿の玄関口の船川港の高台にある、縄文中期の大畑台遺跡からは、糸魚川の長者ヶ原遺跡出土の石棒とそっくりな石棒が出土している。
火炎型土器の破片も出土しているので、ある考古学者は糸魚川の縄文人は、五千年前に丸木舟に乗って確実に男鹿半島まで来ていると推測している。
秋田県立博物館に収蔵された大畑台遺蹟の石棒。
県立博物館で対応して頂いた女性や学芸員さんは、時たま「んだすナ!」と秋田弁を混じえて丁寧に説明して頂けた。
方言混じりだと温かみがあって好感が持てる。
各都道府県の博物館は、すべからく方言混じりで説明したらどうだろうか?
人間臭くて旅情を感じて、旅の出会いが印象深くなると想うとのだが。
それにしても、天真爛漫でめんこい女性だった。
こちらは男鹿市教育委員会の五十嵐主任。
博物館には展示していない石棒と、火炎型土器の破片を男鹿市の収蔵庫で特別に見せて頂いた。
手にしているのは、火炎型土器の破片。
男鹿半島では昭和三十年代まで丸木舟が使われていたそうで、五十嵐主任の案内で、男鹿公民館に展示された丸木舟も見学。
男鹿半島をまわれば能代市で、能代川流域からもヒスイ出土の遺跡がある。
シーカヤックから観ている風景は、先祖も観た風景と想うと感慨深い。
投稿者プロフィール

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ヒスイの故郷、糸魚川市のヒスイ職人です。
縄文、ヒスイ、ヌナカワ姫の探偵ごっこをメインにした情報発信と、五千年前にヒスイが青森まで運ばれた「海のヒスイ・ロード」を検証実験する「日本海縄文カヌープロジェクト」や、市内ガイド、各種イベントの講師やコーディネーターをしています。
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