ミャンマーヒスイがやって来た・・・哀しいヒスイとヒトの物語り
糸魚川ヒスイとして流通していた大きな原石が、巡り巡って私の所にやって来た。

結晶が粗くヒビも多いので加工に向かないのだが、目を引くのは茶色くザラザラした皮と呼ばれる原石表面。

皮は180番くらいの耐水ペーパー並みの粗さ。

石目を観察して大ハンマーで大割り・・・結晶が粗い。
合法的な手段で入手できる糸魚川ヒスイは、河川や海岸で採集されたものに限定されるので、皮が摩耗してスベスベしているハズ。
皮が残っているのは鉱山掘りされたミャンマーヒスイの特徴だ。

初めてのミャンマーヒスイ加工で皮付の石笛を作ったが、もちろん非売品扱い。結晶具合や硬さはアルビタイトに似ていた。
ミャンマーヒスイが悪いのじゃなく、むしろ高品質のものは糸魚川産を凌駕する。
糸魚川ヒスイと偽って売買するヒトの料簡が問題。
哀しい現実だが、これも一つのヒスイとヒトの物語り。
投稿者プロフィール

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ヒスイの故郷、糸魚川市のヒスイ職人です。
縄文、ヒスイ、ヌナカワ姫の探偵ごっこをメインにした情報発信と、五千年前にヒスイが青森まで運ばれた「海のヒスイ・ロード」を検証実験する「日本海縄文カヌープロジェクト」や、市内ガイド、各種イベントの講師やコーディネーターをしています。
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