古代風石笛首飾り・・・過去はチカラ、知恵の法蔵
石笛を吹く女性で口紅を塗った人を見たことないが、女性客が試し吹きしたら石目にルージュが赤く入り込んでしまった。
幸いにも超音波洗浄で落ちてくれたが、石目がある限り汚れが入り込む。
口紅を塗らなくても、カレー食った後に石笛を吹いたら石目が黄色くなってしまうのは問題だ。
以前に甲府の師匠から、山田さんだから内緒だよと前置きされた上で、石目の充填方法を教わったことがあり、試してみたら石目に見事に充填されたので、全体を研磨し直して一件落着。

そして2年前の「大首飾り複製」の技術を応用して、「古代風石笛首飾り」を作った。
引出しに仕舞い込まれた膨大な小技を組合せ、どこにもない、誰も観たことのないモノを産み出すのは職人冥利。

過去はチカラであり、知恵の宝蔵。

懐古趣味だね!と言われたことがあるが、私は歴史を学ぶ意味や、古いモノを観て歩き、伝承を聴きまわることの意義をそこに見出す。
モノつくりの世界のみならず、戦争や人権問題、環境問題だって過去に学べば、思わぬ解決の糸口が見つかるのではないか?
投稿者プロフィール

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ヒスイの故郷、糸魚川市のヒスイ職人です。
縄文、ヒスイ、ヌナカワ姫の探偵ごっこをメインにした情報発信と、五千年前にヒスイが青森まで運ばれた「海のヒスイ・ロード」を検証実験する「日本海縄文カヌープロジェクト」や、市内ガイド、各種イベントの講師やコーディネーターをしています。
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