ジョン・レノンがミドルネームを嫌った訳・・・パレスチナのジェノサイドに思うこと
戦時下に生まれたジョン・レノンのミドルネームのウインストンは、「救国の英雄」ウインストン・チャーチルに由来する。

首相就任前のチャーチルは極右政治家と評価されてイギリスでは人気がなく、「バトル・オブ・ブリテン」でナチスドイツの侵攻を阻止してから「救国の英雄」と呼ばれるようになった。

ジョンはこのミドルネームが好きではなく、オノ・ヨーコと結婚した時にオノをミドルネームに加えたと、ヨーコの伝記に書かれていたが、なんでジョンはウインストンを嫌がっていたのだろうか?
第一次世界大戦では戦車や飛行機が登場して、エネルギーの主役が石炭から石油に変わった。

世界初の戦車は第一次世界大戦のイギリス
豊富な石炭を輸出資源にして潤っていたイギリスは危機感をもち、アラブの石油と穀倉に目をつけて以下に矛盾する戦争協力を呼びかけた。
①フランスに対してはパレスチナを分割統治する密約
②シオニストにはパレスチナの統治を密約
③アラブには独立を密約
この史上名高い「三枚舌外交」が第二次世界大戦後のイスラエル誕生、そして現在のガザのジェノサイドにつながっていて、その中心にいたのがチャーチルである。
チャーチルはまた独立の機運が高まったインドに対し、「広大なインドを無知蒙昧なインド人が統治できるハズがなく、イギリスが統治してやる必要がある」と公言して、インドの独立に反対していた。

イギリスによるインド支配と独立までの流れは映画「ガンジー」が参考になる
イギリスにとっての「救国の英雄」は、アラブ人やアジア人にとっては帝国主義の極右政治家。
平和主義者のジョンは、チャーチルの白人至上主義や帝国主義が嫌いでウインストンを嫌がっていたのかも知れない。
チャーチルのような民族優位思想は幕末の日本も例外ではなく、吉田松陰なども朝鮮半島に対して同じことを言っていて、明治の征韓論や韓国併合につながっていく。
そのイギリスがフランスに次いでパレスチナの国家承認を閣議決定したが、日本は見送った。
どこいまでもアメリカに追従する日本の保守政治。
道義心や人道主義なき保守・・・武士の矜持はどこにいった?
投稿者プロフィール

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ヒスイの故郷、糸魚川市のヒスイ職人です。
縄文、ヒスイ、ヌナカワ姫の探偵ごっこをメインにした情報発信と、五千年前にヒスイが青森まで運ばれた「海のヒスイ・ロード」を検証実験する「日本海縄文カヌープロジェクト」や、市内ガイド、各種イベントの講師やコーディネーターをしています。
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コメントが出来なくなる前に。
以前、石笛を購入させていただいたものです。
こちらのブログのサービスが終わるそうで、
コメントももうすぐ出来なくなるとのこと。
ブログを読んでいて気付き、すごく残念です。
どこかにブログ移行される予定はおありですか?
過去記事を全部は読めてないので、
ブログサービス終了まではまだ時間があるのでそれまでに全部読んでしまおう!と決めたのですが、
このブログの記事、読めなくなってしまうのは非常に勿体無いです。
記録としてだけでなく、内容がとても素晴らしい。
歴史や戦争に関する記述は史実とされてる解釈に対する懐疑を持つ心、
検証する心、盲信しないこと、自分で調べること、事実と異なる人の作った(都合のいい)解釈があることを知ることが出来ました。
まだまだ読みたい。
どうかブログサービスが終了しても、
ブログどこかで続けてください。
もし、もう過去記事でブログの移行や閉鎖について記述されておられましたらごめんなさい。
過去記事たくさん読ませていただきます。
瞳さんへ
はげましのお言葉痛み入ります。
ワールドプレスに移行しますが、タイトルは同じなので縄文人(見習い)の糸魚川発!と検索して頂ければ過去のブログも見ることができると思います。
また2013年にgooブログに引越しする前はエキサイトブログでも縄文人(見習い)の糸魚川発!のタイトルで書いておりまして、こちらも読めますのでご参考まで。