令和の大改修と終活w・・・縄文丸木舟「ヌナカワ丸」

日曜の海遊びイベント終了後に、手先の器用なクルーに残ってもらい、懸案だったヌナカワ丸の改造。

ヌナカワ丸は外海の長距離航海を想定して、浪がはいらないように船首と船尾をバナナ状にそり上げて高くして、足で踏ん張って漕ぎやすいように座席を高くしてあった。

しかし結果として重心が上部に偏ったトップヘビーな丸木舟となってしまい、初心者が漕ぐと速度がでない分、直進性が悪かったし、本来なら水分が多いのでつかわない白太(白い辺材)をつかっているのでひび割れのメンテが大変だったのだ。

上越市まで28キロの航海した時は、鍛えたクルーがいたので平均速度は時速6キロ、最高速度7キロ強を記録したが、転勤などでちりじりになった。

現在はお遊びの体験会だけだから、本来のスペックを捨て、船縁と座席を低くして安定性を優先して、船縁を大胆にカットしたのだが、厚みがあるので丸鋸よりセーバーソーが大活躍。写真は仕事柄、協同作業と大工工事に慣れたTさん。

カットしたら電動カンナで平らに均す

船首部分のチキリ。今じゃ無理だけど、よくこんな細かい手作業したもんだネ。

伐採時から芯割れしていた曲がりくねったメタセコイヤでつくったから、危惧した通りに製作途中から船首と船尾に割れ、チキリという蝶々形の割れ止め加工をしたのだが、苦労した部分なので捨てるに忍びなく、手元に置いておくことにした。

船首から船尾までフラットにしたら、本来の単材刳り船らしくスッキリした印象で、見た目だけは安定性がアップした感じ。

クルーを帰したあと、独りのこって座席を下げた。
船縁カットで2キロくらいしか軽量化できてはいないが、座席を下げただけでも安定性は良くなるハズ。

もう若くないから、あと何回、海に出せるだろうか?
寂しいけど、「海のヒスイロード」検証実験を構想してから30年も関わってきた丸木舟人生も、飛ぶ鳥あとを濁さずで終活を考える時期になった。

夜や休日に半年以上もかけてコツコツつくり、完成後は置き場所がなくて露天でブルーシート掛けしたりと、色々苦労が多かった二隻目の丸木舟。5年ほど前からB&G海洋クラブの艇庫に保管してもらえることになり大助かり。

貰い手が見つからなかったら、自分で切断して燃やして「モノ送り」してあげたい。
その時は丸木舟のイノチを受け継ぐ土器を焼こうと思っている。

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投稿者プロフィール

縄文人見習い
縄文人見習い
ヒスイの故郷、糸魚川市のヒスイ職人です。
縄文、ヒスイ、ヌナカワ姫の探偵ごっこをメインにした情報発信と、五千年前にヒスイが青森まで運ばれた「海のヒスイ・ロード」を検証実験する「日本海縄文カヌープロジェクト」や、市内ガイド、各種イベントの講師やコーディネーターをしています。

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