町工場にみた日本の底チカラ・・・仕事への誠実さ
ヒスイ加工必需品の小割切断機がズタボロ状態になりつつある。
もともと只で貰った中古品を改造したり直したりして使っていたのだが、錆びが金属部内部まで浸み込んでいて、ブレード(円形の切断カッター)の固定ナットもナメつつある。
放置しておけないので、とりあえず同じ規格のボルトを市内のホームセンターや金物屋さんを探したが、適合品がみつからない。

思い余って作業工具のメンテや改造でお世話になっている町工場に窮状を訴えたら、「細目」という特殊な規格のナットらしい。
そこで何人かで在庫品を探し回って、適合品に近いナットを見つけて現場合わせで作ってくれた。

たった1個のナットのための、誠実極まりない仕事。
その仕事振りを見ていて、胸が熱くなった。

現場合わせで作ってくれたナット。
世界に誇る日本の技術の根幹は、現場の奉仕にも近い誠実な態度、真面目さ。
ノーベル賞や世紀の大発明品も、モノ作りする現場の存在抜きではアイデア倒れでカタチになってくれないのだ。
短時間でヒスイ製品を量産する風潮があるが、こんな仕事振りこそ私の師匠。
投稿者プロフィール

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ヒスイの故郷、糸魚川市のヒスイ職人です。
縄文、ヒスイ、ヌナカワ姫の探偵ごっこをメインにした情報発信と、五千年前にヒスイが青森まで運ばれた「海のヒスイ・ロード」を検証実験する「日本海縄文カヌープロジェクト」や、市内ガイド、各種イベントの講師やコーディネーターをしています。
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