勾玉の頂上対決・・・北部九州系と山陰系
軟玉ヒスイでつくった眞名井の勾玉の出来に感激して、弥生時代中期の北部九州モデルの定形勾玉もつくって比較してみた。
どちらも考古学者からも人気のある遺物勾玉の代表である。

それぞれ九州と出雲の重要文化財だから同時に並べられることはないが、夢の頂上対決が実現!
サイズは左が縦50㎜で右が縦33㎜。
現在の勾玉は縦20~30㎜サイズが多く、眞名井の勾玉は特大の部類だが、北部九州モデルが超特大ということがよくわかる。
形状に関しては、左は球状の頭部が円筒状の胴部に鋭角に接続されている複合的な立体造形で、右は頭部から尾部までが楕円状に流れていくスマートな形状が、得も言われぬ躍動感をうんでいて、この二つはつくる側としては、同じ球技でも野球とサッカーくらい異質な勾玉に感じる。北部九州の定形勾玉つくりはむつかしく、納得いくまで足掛け3日かかった。
形状とサイズなどの違いは時代差なのか、地域差なのか?
どちらもヒスイ加工遺跡が未発見で、どこで生産されたのか不明だし、出土量が少ないので物証比較で断定できないのが悩ましい。
また眞名井の勾玉の紐孔が直径が5㎜もあり、縄文時代の遺物のように竹管で穿孔したのか、この時代では類例がないのが謎で、出土時期が江戸時代ということもあり、贋作を疑う考古学者もいるくらい。でも優れた造形ですわ。
勾玉探偵の好奇心をくすぐるのですな。
好奇心が満たされたのでお金になる仕事しま~すw
#ぬなかわヒスイ工房 #ヒスイ #翡翠 #勾玉 #北部九州と山陰の勾玉の違い #実験考古学
投稿者プロフィール

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ヒスイの故郷、糸魚川市のヒスイ職人です。
縄文、ヒスイ、ヌナカワ姫の探偵ごっこをメインにした情報発信と、五千年前にヒスイが青森まで運ばれた「海のヒスイ・ロード」を検証実験する「日本海縄文カヌープロジェクト」や、市内ガイド、各種イベントの講師やコーディネーターをしています。
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