モテ男が実践した「三方よし」を国是にしたらどう?・・・北康利著「ブラジャーで天下を取った男 ワコール創業者 塚本幸一」

いくら好奇心旺盛だからといってもブラジャーに興味があって買ったのではないヨw

ワコールの創業者の塚本幸一が、わたしの祖父と同じく、戦死者の7~8割が餓死・栄養失調による病死だった、インパール・ビルマ戦の生き残りと知って読んでみたのだ。

塚本の部隊は西南からインパールを目指した「祭師団」で、祖父の部隊は東南からコヒマを目指した「烈師団」でも、敗走後はビルマでイラワジ会戦を闘ったのは同じ。祖父はマンダレーで終戦を迎えたが、塚本は中立国のタイのバンコクまで徒歩で敗走し終戦を迎えた。

戦争で生き残った人の多くは生き残ってしまった自責の念に苛まれたが、塚本は復員船から本土の山河の美しさに息を飲み、「生かされている人生を、世のため人のために尽くそう」と閃いた。

そして京都の実家に帰宅したその日に、「女性が美しくしていられる社会こそ平和な社会」と一念発起し、安物の行商からスタートして世界的な企業に成長させた近江商人。

作り手・売り手・買い手の「三方よし」を矜持とする近江商人として、良品を適正価格で販売する方針を貫き、男女均等雇用法を遥かに先駆け、創業時から能力主義の公平な雇用体制をとり、現在の従業員は8割が女性となり、離職率は低いそうだ。

自転車操業で何度も倒産しかけたが、そのたびに戦地で身に付けた危機管理を駆使し、雨漏りがする狭い借家の社屋で従業員に対し、10年後は国内シェアナンバーワンになる!30年後にはアメリカに進出する!と断言し、すべて実現させた。

オイルショックで倒産しかけた時は、世界初の「ノーカップブラ」を開発して乗り切り、業界最大手に成長。

ダイエーが買収と合併をくりかえして地域一強戦略をとり、安売りで市場を斡旋する時代になっても、塚本は品質第一で安売りに応ぜず、品質を落とさずに若年層にも買いやすい価格帯の「ウイング」をたちあげて対抗し、売上は倍増して国内シェアナンバーワンになった。

そして当時のアメリカも、ウオルマートなどの量販店が海外生産の粗製乱造品の安売りをしていたために、国内製造業の空洞化がおこっていた。

そのタイミングのアメリカに進出して、高品質な下着がアメリカの女性たちに歓迎され、市場を広げて世界的企業になった。

「安い物を大量販売する」の世界的な潮流に、近江商人の「品質第一の三方よし」の商法が勝ったのだから、爽快この上もないが、現在のヒスイ業界もそうだけど、粗製乱造はで「品質第一・三方よし」になっているのか?

安全保障の国家戦略も「品質第一・三方よし」で国内製造と国内消費を充実させる仕組みつくりが第一歩ではないか?

武力より「「世のため人のため・三方よし」」の外交をしてほしいもんですなぁ・・・国是にしたらどう?w

そんなことを考えさせられた。

男前だった塚本は商業学校時代に演説部で活躍していた。若いころから弁舌爽やかなモテ男だったが、「三方よし」の哲学をもつ有言実行の男だったから、金のない時代から飛び込み営業で得意先を獲得していった。

壮年期の塚本。歯に衣着せぬ直言居士でも企業人に信用されたし、女性のトレンドの調査と称し、毎晩の祇園通いで「夜の祇園の帝王」と呼ばれた。

ワコールを贔屓にはできないが、女性には推奨したいものデスw

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投稿者プロフィール

縄文人見習い
縄文人見習い
ヒスイの故郷、糸魚川市のヒスイ職人です。
縄文、ヒスイ、ヌナカワ姫の探偵ごっこをメインにした情報発信と、五千年前にヒスイが青森まで運ばれた「海のヒスイ・ロード」を検証実験する「日本海縄文カヌープロジェクト」や、市内ガイド、各種イベントの講師やコーディネーターをしています。

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