免許返納のリアル・・・社会と断絶する孤立感
高齢者が運転免許を返納すると、徒歩圏内でしか買い物できなくなり、社会活動も制限されるとは予想はしていた。
しかし現実になると、遠くの親戚や友人を訪ねることができず、自宅から徒歩圏内以外の「社会と断絶」する孤独感が深まるのだなと実感する。

郊外のホームセンターや業務スーパーに行くついでに、何か欲しいものがあれば買ってくるけど?と最初は聞いていたが、「自分で選んで買い物する楽しさ」を奪ってはいけないと、連れて行くようになった。
長年愛用していたシャンプーがほしいだろうし、畑仕事のゴム手袋でさえ好きな色を買いたいだろう。新商品を買うかどうかを迷うのも楽しいから、まいど数千円の買い物のハズが大荷物になっている。
好きなモノを選んで無駄遣いができるのも、能動的に買い物できる意思と能力があるからこそと考えると、これまで生きてきたご褒美のようなもので無駄遣いではないネ。

都会のバスは自動の低床バスが当り前でも、雪国のバスは降雪時に積雪があってつかえないから、昔ながらの段差がおおきいバスだ。
両手に荷物をもった高齢者には乗降がむつかしい。
バスの便数も少ない上に、バス停には屋根やベンチもなく、真夏の炎天下の大型スーパーの前のバス停には、猛暑を耐えるようにしゃがんでバスを待つお年寄りがいる。
電動補助カーを買ったにしても、4キロ先のホームセンターまで段差や凸凹が沢山あるから危険だし、歩かなくなっては老化が進む一方なので、歩けるうちは買わない方針。
行政でお試しリースサービスでもやったらありがたいネ。
それでも拙宅は徒歩圏内に、スーパー・ドラッグストア・百均・コンビニがあり、山間地のお年寄りより便利な環境だ。

そしてわたしもいつかは免許返納するので、「東京物語」の笠智衆のように「ワシらはいい方ぢゃよ・・・」と嘆息している。
30年前に社会問題になっていた家や街のバリアフリー化は、地方都市では停滞、というより忘れ去られている。
投稿者プロフィール

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ヒスイの故郷、糸魚川市のヒスイ職人です。
縄文、ヒスイ、ヌナカワ姫の探偵ごっこをメインにした情報発信と、五千年前にヒスイが青森まで運ばれた「海のヒスイ・ロード」を検証実験する「日本海縄文カヌープロジェクト」や、市内ガイド、各種イベントの講師やコーディネーターをしています。






