弥生のウロボロス・・・弥生後期の鞆形勾玉を複製

弥生後期の北部九州の鞆形勾玉(環状勾玉)は、図版写真では2個の孔があいたダルマ形に見えたが、つくってみたらヘビが丸まった姿としか思えないカタチだった。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

参考にした実物の鞆形勾玉は唐津の中原遺跡の出土品で緑色のロウカンヒスイ製。もうそんな原石は入手できないから、節理(石目)のある黄緑色のロウカンヒスイの複製。

もしや、古代ギリシャで尻尾を噛んだヘビ「ウロボロス」と名付けられ、始まりも終わりもない永遠の時の流れ、すなわち神なる存在や宇宙を現した図像と同じ意味があるのかも。数学の無限大の記号の∞は、ウロボロス由来と聞く。写真とも出典はWikipedia

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

ヘビだよなぁ・・・こちらは販売店さんから勾玉製作を頼まれた時の謝礼代わりにいただいた青緑系のロウカンヒスイだが、色や透け感がミャンマーヒスイっぽいから、産地不明とした。

弥生後期は1000年以上もあとの時代だから、作者にどんな意図があったのか、独自の造形なのか、それともオリエントから伝承されてきたのかは不明。

でも作者の意図と観た人の感想は別なので、鞆形勾玉を「ウロボロス勾玉」と呼び、シリーズ化することにした。

5円玉と4点を並べてサイズ比較した写真の上2個が、実物大の縦17㎜で、チョーカーにちょうどいい小型サイズ。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

胸元に飾るのに具合がいい縦20㎜にサイズアップしたのが左下のロウカンヒスイ勾玉で、縦24㎜にサイズアップしたのが右下の黒ヒスイ勾玉。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

黒ヒスイ勾玉製・・・黒はカーボン発色なので透過しないが、緑色の部分は透過する珍しいタイプのヒスイで、黒の流れ模様がヘビおおうかったのでつくってみた。

都会で商売しているバイヤーさんに見せたら、複雑な形状なので普通の職人ならバレル研磨機に放りこんで艶付けするだろうけど、手研磨だけの造形と光沢だからと、想定より高い販売価格の目安を提示してくれた。

頭部と尾部の接点の研磨は手作業でないと不可能な勾玉。

だからこそ遣り甲斐があって面白い。

秘蔵のロウカンヒスイでもつくって、11月に予定されている個展の目玉商品にする。

#ぬなかわヒスイ工房 #翡翠 #縄文 #鞆形勾玉 #ウロボロス #ウロボロス勾玉

投稿者プロフィール

縄文人見習い
縄文人見習い
ヒスイの故郷、糸魚川市のヒスイ職人です。
縄文、ヒスイ、ヌナカワ姫の探偵ごっこをメインにした情報発信と、五千年前にヒスイが青森まで運ばれた「海のヒスイ・ロード」を検証実験する「日本海縄文カヌープロジェクト」や、市内ガイド、各種イベントの講師やコーディネーターをしています。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 ※ が付いている欄は必須項目です