那須川天心と帝拳ジムのコメントに物申す・・・理想とするボクシング観とジャッジの評価点の齟齬
井上拓真に判定負けした那須川天心と所属ジムの帝拳ジムは、判定結果に不満があると記者会見で主張。

具志堅用高も天心が勝っていたと主張しているけど、それはKO勝利至上主義的な昭和の戦術観じゃないかネ。
天心はポイントゲームじゃなく、プロらしく倒すボクシングを心がけてきたとか、拓真のダメージを実感して勝利を信じていたのに「ここまでやっても勝てないなら、何をしたらいいかわからない」と主張しているけどさ、ダメージの深刻さはジャッジにはわからないから、7ラウンドにダウンを奪っても2ポイントとれただけだ。
現行ルールではラウンド毎に優劣をつけるので、わたしはクリーンヒットは拓真の方が多く、後ろに下がっても天心を引き込んでカウンターを狙う戦術をとっていたテクニカルポイントを付け、拓真の僅差勝利かドロー勝利を確信していたし、他の元チャンピョンや海外メデイアの評価も同じだったようだ。
両者のクリーンヒットをカウントした人によると、拓真の141発に対して天心は99発と、拓真の判定勝利は歴然。KO率が低い拓真を相手に判定になったけど、KO率が82%もある兄貴の井上尚弥相手だったら倒されてると思うな。
天心のボクシングスタイルは、抜群のスピードと反射神経に頼ったような異種格闘技戦みたいなケレン味がある試合だったが、今回はスタンスを広げてボクシングらしいスタイルにした天心の努力は認めるけど、その分はスピードが遅くなっていた。彼に最も足りないのは近代ボクシングで勝てる戦術観と、相手の出方に合わせた試合運びの柔軟性では?

劣勢でもラスト30秒で猛攻してポイントをとっていた渡辺二郎は、敵地タイでも勝っていることもあり、バンコクの商店街でボクシング雑誌を読んでいるオヤジに、日本人ボクサーの評価を聞くと「ジロー・ワタナベ・ナンバーワン・クレバーボクサー」なんてかえってくる玄人好みのボクサー。

井岡一翔は倒されるリスクを避けて勝つボクシングが巧かったので、こういった試合巧者を陣営に入れたらどうなの?
キックボクシングから転向した時に周囲はチャンピョン確実とチヤホヤせずに、ダメージはポイントにならず、テクニカルポイントだけで判定するムエタイやアマチュアボクシングを習わせればよかったのよ。
かってバンコクのルンピニースタジアムでムエタイを観戦していた時に、隣のイギリス人旅行者から「どっちが勝ったと思う?パンチを当てていた赤コーナーの選手だよね?」と聞かれて、「いや、ヒザ蹴りとミドルキックを当てていた青コーナーだ」と答えたら笑われたが、勝ったのはわたしの予想通りの青コーナーだったので、「ファニー」と言って逃げていったw。

ムエタイは、どんなにダメージを与えてもローキックやパンチはポイントにならず、ミドルキックとヒザ蹴りが一番ポイントが付くルールなのだけど、そこを知らずにボクシングのつもりで観戦すると「ファニー」な格闘技。
今回の天心と帝拳サイドのコメントは、自分たちが理想とするボクシング観とジャッジの評価点(現行ルール)がずれていたということで、ここを変えないと強豪には勝てないですよ。
投稿者プロフィール

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ヒスイの故郷、糸魚川市のヒスイ職人です。
縄文、ヒスイ、ヌナカワ姫の探偵ごっこをメインにした情報発信と、五千年前にヒスイが青森まで運ばれた「海のヒスイ・ロード」を検証実験する「日本海縄文カヌープロジェクト」や、市内ガイド、各種イベントの講師やコーディネーターをしています。






