ボウフラが沈んだ後の雨水は甘くてうまい!・・・断水時のサバイバル知識

雨水をためた水瓶でボウフラが沈殿した上澄みは甘くて美味いという驚きの民俗例が、宮本常一著「辺境を歩いた人々」に紹介されていたが、水がない時のために覚えておきたいサバイバル知識。

本書は江戸中期~明治の北海道と沖縄を踏査した探検家たちが紹介されていて、もちろん松浦武四郎も紹介されている。

ボウフラ水のエピソードは、明治期の探検家・政治家だった笹森儀介が沖縄を踏査して、あまりにもの窮状を中央に訴えた見聞記による。

笹森儀介・・・弘前藩士の子どもとして生まれ、役所勤めを辞めて単身で日本の周縁部を歩いた見聞を著作にして、庶民の生活改善を訴えた人で、松浦武四郎と同じ経世救民思想をもつ人であったらしいが、根っからの自由人だった武四郎とちがい実業家や政治家としての手腕をもっていたようだ。
江戸期~明治期の琉球は蝦夷地における松前藩と近江商人の関係と同じく、江戸期の薩摩藩の圧政の後の明治期はそれをひきついだ薩摩の商人たちが人々から搾取していたが、家族の人数で課税する「人頭税」は笹川の訴えから廃絶の気運が高まっていったようだ。

沖縄はサンゴ由来の地質が多く、井戸を掘っても水が出ないので、島民は雨水を水瓶にためていたが、家の前に並ぶ水瓶の数が豊かさの象徴であったそうだ。

どんな水瓶であろうかと検索したら、岐阜女子大学の「沖縄歴史的遺産」に写真が掲載されていた。やっぱり素焼きだよなぁ。

近代的な衛生観念より民俗例を知っておいたほうが、イザという時に役立つのではない?

余談だけど、これまでインドや東南アジアを何度も長期旅行して、井戸水や川の水、水道水を飲んでも一度も下痢はしたことはない。

飲む飲まないは、自分の嗅覚と味覚、その時の体調で決めていたことと、旅のはじめに会ったインド人から「ウイスキーを舌の上で転がして味わうように、ゆっくりと飲みなさい」のコツを実践したからだ。

真夏のバンコクのムエタイ(タイ式ボクシング)のジムでトレーニングしてた時など、インターバルのたびに氷をぶち込んだバケツに汲んだ水道水をガブ飲みしていたが、飲まないと死ぬので下痢のことは考えなかったし、実際になんともなかった。

でも断水がつづいてペットボトルの水はなく、プラスチックのバケツの水にボウフラが浮いた水しかなかったら飲むか?・・・やる気がなくヒマな髪結い(床屋)が主人公の落語「浮世床」にヒントがある。

月代(さかやき)を剃る時の水桶にボウフラが浮いているのを見た客が、「汚たねぇなぁ、ボウフラが浮いた水で頭を湿らせんの!?」と言われ、「こういう時きゃカミソリの背中で縁をコンコンと叩きゃ、驚いたボウフラの野郎はスーと沈んでいくから、その隙をのがさず上澄みで頭を湿らしゃ、でいじょうぶ!」と平然と言い返す・・・そうだから、だれか試して教えてちょうだいw

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投稿者プロフィール

縄文人見習い
縄文人見習い
ヒスイの故郷、糸魚川市のヒスイ職人です。
縄文、ヒスイ、ヌナカワ姫の探偵ごっこをメインにした情報発信と、五千年前にヒスイが青森まで運ばれた「海のヒスイ・ロード」を検証実験する「日本海縄文カヌープロジェクト」や、市内ガイド、各種イベントの講師やコーディネーターをしています。

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