アイヌに学ぶモノの佳し悪しの見分け方・・・勾玉の観察


手でもった勾玉を目から離して紐孔を観てくださいナ。


吸い込まれる感覚、視線が通り抜ける感覚があるか?が、私の佳し悪しの観察法で、来客にも教えている。

量産品だと紐孔で視点が止まってしまうのが、写真でも判るかな?物理的に貫通しているのに、身体感覚はふさがっていると認識するフシギ。感覚は正直ですよぅ。

アウトラインもそうで、量産品だと視線が流れず、ピタッ、ピタッと視線が止まってしまうし、当然ながら指で触って同じで「馴染む」感じがせずに異物感がある。だから成形に迷ったらこの方法で調べている。

巧拙とは無関係に、「馴染む」身体感覚があれば身体と同調して、「なんかいいなぁ」と感じる。「すっごいパワー!持つとビリビリするぅ!」といった感想は、異物感ではないでしょうかね?・・・身につけたお守りがビリビリしてたら気になって仕方ないし、ビリビリがいいならスーパー銭湯に行って電気風呂にはいってくださ~い!全身がビリビリするからぁw

こういった差はモノに集中しつづけた誠実さの顕れなのでは?と思う。
アイヌのモノの価値は、「作者の心の良し悪し」だというから穏やかでないが、多分、こんなことを言っているのだろうと理解している。

あっ、判らない人のために書くと、左のラベンダーヒスイの勾玉が、ぬなかわヒスイ工房の一点物で、右の緑色の勾玉が量産品。
量産品はバレル研磨機で「付けた油脂光沢」で、ヌメっとしているでしょ?ピカピカの光沢に誤魔化されているけど、実は斜光を当てると傷だらけなのが浮かび上がるのデス。

#一点物の勾玉と量産品の勾玉のちがい #身体感覚と勾玉 #アイヌ #アイヌ式のモノの良し悪し鑑定法

投稿者プロフィール

縄文人見習い
縄文人見習い
ヒスイの故郷、糸魚川市のヒスイ職人です。
縄文、ヒスイ、ヌナカワ姫の探偵ごっこをメインにした情報発信と、五千年前にヒスイが青森まで運ばれた「海のヒスイ・ロード」を検証実験する「日本海縄文カヌープロジェクト」や、市内ガイド、各種イベントの講師やコーディネーターをしています。

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