誰のための老人福祉?・・・足のない後期高齢者に自己負担させる表彰式と敬老会に思うこと

敬老会に参加しなかった人は、市役所にお土産を取りに来てくださいの案内ハガキ。

運転免許を返納して、300m離れたスーパーの往復でさえ疲れてしまう母に、2キロ離れた市役所まで土産をとりに来いとは、誰のための福祉行政なのだろう?

社会福祉協議会から、母の長年にわたるボランティア活動を表彰すると電話案内があったのは、猛暑日がつづいていた盛夏だ。

耳が遠い母は電話だけでは事情がのみ込めずに「表彰式で東京に招待されたから、その日は駅まで送ってくれ」と、わたしに言ってきた。

不審におもって社協に電話問合せしたら、案の定、表彰式は東京ではなく地元の社協で開催とのこと。

しかし耳が遠い後期高齢者に電話だけで、あたかも「組織内の上意下達」のように一方的に連絡してくるのはいかがなものか?

ましてや東京に招待されたと勘違いさせたのは、罪つくりではないか?

わたしは表彰式当日にガイドがあって送迎できないし、母は自力で社協まで歩いていく体力もないから、表彰するというなら送迎してもらわないと困る旨の要望を伝えた。

誰にも迷惑をかけたくない母は、炎天下を2キロ歩くか、タクシーをつかうか、50万円もする電動補助カーを買うかまで思案していて、あまりにもかわいそう。

前日までに音沙汰がなかったので、しびれを切らして社協に乗り込み、出てきた担当者では埒が明かないので、いちばん偉い人を呼びだして事情を話したが、原則として送迎はしないの一点張り。

「何十年も献身的に世に尽くしてきたことへの感謝の気持ちがその程度なら、表彰状は郵送してもらえれば結構!」と言い放ったら、態度が軟化して送迎してもらうことになった。クレーマーの類いだから穏便に済ませたいといった対応なのだろう。

社協には悪気はないのだろうが、役所の実績つくりのために後期高齢者にいらぬ心労や負担をかけていることに気付かないのなら、何をもって社会福祉というのか。

敬老会のお土産は、わたしが引き取りにいった。紙袋に日本酒とゼリー、飴玉が入っていた。

我が家には日本酒を飲む人はいないし、糖尿病の独居老人はゼリーや飴玉を近所の人にあげろというのだろうか?

長寿祝いでメッキの金杯を贈ってこようものなら、受取拒否してやりたい・・・ちゃんと母の意向は聞くけどね。

心の籠らない贈り物は不要なので、もっと実効性のあることに金をつかってくれ。

システムありきの福祉行政は税金の無駄遣い。求めたいのは実状にあった「高齢者に寄り添う」社会福祉行政だ。

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投稿者プロフィール

縄文人見習い
縄文人見習い
ヒスイの故郷、糸魚川市のヒスイ職人です。
縄文、ヒスイ、ヌナカワ姫の探偵ごっこをメインにした情報発信と、五千年前にヒスイが青森まで運ばれた「海のヒスイ・ロード」を検証実験する「日本海縄文カヌープロジェクト」や、市内ガイド、各種イベントの講師やコーディネーターをしています。

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